スイスの都市ジュネーブの労働者は、11月1日から世界最高の最低賃金である時給約25ドルを得るようになる。 これはジュネーブの常勤労働者が、少なくとも月給を最低4,350ドル得るということだ。
スイスには国の最低賃金法が存在しない。 代わりに、国内の26州それぞれが独自の最低賃金を定めることができる。
ジュネーブの住民は最低賃金を導入するかどうかの投票を求められ、58%以上が「賛成票」を投じ、ジュネーブは最低賃金を決定した国内で3番目の州となった。
フランスとスイスの国境を越えて生活し働く人々を支援する団体の代表ミシェル・シャラは、その決定を称賛した。 月給4,350ドルは「貧困線を下回らず、非常に困難な状況に陥らないようにするための最低額だ」とシャラはガーディアンに語った。
スイスは世界で最も裕福な国の1つだが、物価の最も高い国の1つでもある。 エコノミスト・インテリジェンス・ユニットの2020年の報告書によると、ジュネーブは世界で10番目に物価の高い都市だ。
最低賃金が時給15ドルのニューヨークのように、最低賃金が高い都市もあるが、ジュネーブの最低賃金は現在、米国の最低賃金である時給7.25ドルの3倍以上だ。
世界で全国最低賃金が最も高いのはルクセンブルクとオーストラリアで、ルクセンブルクは約14.60ドル、オーストラリアは14.20ドルだ。