大学の中には数百年にわたり開学しているところもあり、時間と共に変化しているものの、自らの伝統を保っている。 現在も教育を行う世界最古の大学をいくつかここに挙げる。
現在も開学している英語圏で世界最古の大学は、イングランドのオックスフォード大学だ。 正確な日付については誰も知らないが、オックスフォードは1096年から1167年の間に立ち上げられた。 多くの著名人がオックスフォードで学んだり、働いたりし、50人以上のノーベル賞受賞者がいる。 たいへん古くから存在するため、大学にはいくつかの奇妙な伝統がある。
昔、英国の異なる都市や街には独自のタイムゾーンがあった。 英国には現在、1つのタイムゾーンしか存在しないが、大学はいまでも「オックスフォード時間」を使っており、それは国内の他の地域より5分遅い。
オックスフォードよりもさらに古いのが、イタリアのボローニャ大学で、1088年に開学し欧州で現在も教育を行う最古の大学だ。 最も有名な学生の1人がニコラウス・コペルニクスで、地球が太陽を周回していると述べた最初の人だ。
アジア諸国には高等教育の長い歴史があるが、古くからある大学のいくつかは異なる団体によって設立された。 例えば、ソウルの成均館大学校は、王立アカデミーとして開学した1398年にその歴史が始まった。 しかし、1895年になって初めて成均館大学校は4年制大学となった。
アジア最古の大学については、フィリピンに向かう必要があり、マニラの聖トマス大学は1611年に初めて開学した。 現在、同大学は約4万2,000人の学生を抱え、世界の単一のキャンパスとしては最大のカトリック大学でもある。