カルロス・ゴーン、レバノンでビジネスプログラムを開始

元日産・ルノーCEOのカルロス・ゴーン氏が、レバノンの経済回復を支援するための新しいビジネスプログラムを開始する。

Moving Forward」と名付けられたこのプログラムは、地元企業への研修、新規事業への資金提供やアドバイス、上級管理職へのエグゼクティブ・コーチングなどを提供する。CNNの報道によると、このプログラムには、労働者に新しい技術の使い方を教えるトレーニングセンターも含まれるという。

フォーブスは、ベイルートの北にある私立大学カスリクの聖霊大学が、1月にゴーン氏にレバノン社会の再建を支援するプログラムの作成を依頼したというニュースを伝えています。このプログラムには、ランドローバーやジャガーの最高経営責任者ティエリー・ボロール氏や元ゴールドマン・サックス副会長のケン・カーティス氏など、他のビジネスリーダーも参加する予定です。ボロール氏とカーティス氏はともに無料でコースを教えることに同意している。

ゴーン氏はこのプログラムについて、「これは雇用、雇用、起業家を創出し、社会が国の復興に役割を果たせるようにするためのものだ」と述べた。

レバノンは政治的、経済的な課題に直面している。8月に起きたベイルートの港での大爆発は、190人以上の死者、6000人以上の負傷者、数十億ドルの損害をもたらしたが、それらの課題をさらに困難にしている。

ブラジルで生まれ、市民権を持つレバノンで育ったゴーンは、2019年12月に東京で軟禁を逃れ、ベイルートに逃亡した。日本では2018年にルノー・日産時代に稼いだ約93億円(約8800万ドル)を隠そうとした罪で逮捕されていた。

ゴーン氏の国際的な逮捕状は出ているものの、レバノンは日本との間に身柄引き渡し協定を結んでおらず、国民の身柄引き渡しは行っていない。

フォーブスによると、ゴーン氏の新プログラムが発表されたのは、日産の社員である大沼俊明氏が、日産の元幹部グレッグ・ケリー氏がゴーン氏の給与額を開示しないようにする方法を見つけるのを手伝ったと東京の裁判所に話したのと同じ日だという。ケリー氏が有罪判決を受けた場合、15年の懲役か8000万円(約76万ドル)の罰金、またはその両方が科せられる可能性がある。

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